東京から約1時間の山に囲まれた田舎町で、移住者と関わりながら地域の活性化を考える。

東京から約1時間の山に囲まれた田舎町で、移住者と関わりながら地域の活性化を考える。

山梨県大月市

1st

2022.10.23(日)~
25(火)

2nd

2022.12.01(木)~
03(土)

3rd

2023.02.08(水)~
10(金)


受付終了しました

▼ 若手芸人「かずぴよ(おひるのマーメイド)」が現地取材に行ってきました!

受入れ農家さんの様子は動画でチェック!



開催概要


■ 開催日程
1回目:10月23日(日)~25日(火)
2回目:12月1日(木)~3日(土)
3回目:2023年2月8日(水)~10日(金)

+来年度5日間での課題解決の実践

体験できること
・野菜の収穫などの農業体験ができる
・既に都心から移住した方や二拠点生活をしている方と交流できる
・都心から約1時間と近い場所で自然に囲まれた暮らしをお試しできる
・まちおこしに参加できる

応募条件
60歳未満で、農村の課題解決や魅力発信のお手伝いをできる方で、今年度全3回の日程と来年度の5日間の研修に参加可能な方。

こんな方に来てほしい!
・都心から離れて自然の地に居場所を探している方
・二拠点居住や週末農業、兼業農家に興味のある方
・大月市での就農やまちおこしに興味のある方
・お試しで「農ある暮らし」を体験してみたい方
・山々に囲まれた土地でワーケーションをしたい方

■ 参加費用
参加費は無料。現地までの交通費・宿泊費は全額補助となります。

※食事を確保する場所が遠いなどの場合がある為、こちらで予め用意する昼食代等として事前に1万円(税込)を頂きますが、農業体験実施後、最終精算時に余剰分は交通費の振り込みと合わせてお返しします。

※交通費は後日精算となります。
事前にご自宅から集合場所までの経路を確定させていただき、農業体験実施後に半券や領収書等の必要書類を提出後、交通費を口座振り込みにて返金精算となります。




山梨県大月市ってどんな町?


山梨県東部にある、首都圏からの玄関口にあたる大月市。
なんといっても、都心からのアクセスが良いことが大きな特徴となっている街です。

新宿から特急で1時間ほどで来れる立地であり、四季によって姿を変える美しい山々、そして富士山の絶景ポイントも多数ある自然豊かな場所。

今話題の二拠点生活や、ワーケーションにピッタリなはずなのですが、地域課題を多く抱えた街でもあります。




都心からのアクセスの良さの他に、大月市には登山客や写真家のファンが多く訪れる場所でもあります。

大月の山には「秀麗富嶽十二景」が選定されており、市内にある12の山から富士山を見る事ができるため、シーズンになると駅前には驚くほどの観光客が訪れます。

今年の3月には東横インも新規オープンし、ビジネス目的の宿泊や、富士山への経由地としての利用で、ほぼ毎週満室になっています。
東横イン初のペットルームなどもある趣向を凝らした店舗となっています。



日本三奇橋である猿橋を遊覧船で見上げる

その珍しい構造から、「岩国の錦帯橋」「木曽のかけはし」と並ぶ三奇橋の1つである「甲斐の猿橋」。
橋脚を全く使わない特殊なもので、この橋を見に毎週末大型バスが停まっています。



さらにこの場所では、去年から町おこしの一環で、移住者の若者が遊覧船事業を開始。
普段見ることのできない、”猿橋を下から見上げる”ことができる新たな観光スポットとして期待されています。


大月の歴史を守ろうと奮闘しています。




受入れ農家さんのご紹介:「野草の里(ももくら農園)」

大月市の認定農業者である、野草の里(ももくら農園)。
理事長はこの地で長年様々な農業の取り組みに携わっている『亀井 好延(かめい よしのぶ)』さんです。


ここ野草の里では、6次産業としてウコン・ヤーコン・ナタマメなどを栽培し、それらを健康食品として加工販売もしています。
さらに談合坂インターから近い利点を生かし、観光バスを呼び込み、野菜の収穫体験やその野菜を使った健康弁当の販売なども手がけています。



大月の耕作放棄地問題を解消するために、収益が見込まれる農作物を栽培し、その活動に地域の人や、観光客を巻き込み、街の発展へと繋げていくという前向きな取り組みがされています。


しかし未だ解決できていない問題もあります。
まず、大月には農地が1箇所にあるわけではなく、それぞれが小さいので、機械が使えず大規模農業化がしにくい点があります。
さらに、地域人口の高齢化のため、農地の管理ができずにどんどん耕作放棄地が増えていってしまい、後継者となる若者も首都圏に出てしまっている現状です。



ももくら農園での農業体験は?

野草の里では、珍しい種類の薬草や野草の農業体験ができます。
斜面にある農地での作業は思った以上に体力のいる作業。
高齢者の管理が難しくなっている現状なども合わせて体験してみて下さい。

若手不足・人手不足が深刻となっている為、大月の現状を踏まえて解決に導けるアイデアや人材を募集しています。




東京都から移住した方々へのインタビュー

大月エコの里では、二拠点居住をしている、理事の『務台 祐太郎(むたい ゆうたろう)さん』、
そして、大月で自然栽培・不耕起栽培に挑戦している梁川地球自給研究所の『山藤 真吾(さんどう しんご / 通称:シンシン)さん』にお話をお聞きしました。


※エコの里ってなに?梁川地球自給研究所ってなに?詳細は記事後半に記載しています。 


Q.まず、お2人が大月に来たキッカケを教えて下さい。

務台さん:山梨県が東京の企業を県内に招待するツアーを開催していた際に、大月に来ました。
そこで貸し農園を借りる事になり、東京との二拠点生活が始まりました。
もう6年になります。

シンシンさん:もともと環境改善に興味があり、植木屋だった事もあり植物について何か自分にできる事がないかと探していました。
そんな中、上野原で環境改善の先生に出会い勉強していたのですが、自分のフィールドで挑戦してみたくなり、4年前から大月に田畑を借りて活動しています。



Q.大月の良い所を教えて下さい。

務台さん:1番はなんといってもアクセスの良さですね。
東京の住まいから車で1時間あれば来れるので、テレワークしながら毎週通えます。
そんな近距離に位置しているのに、自然が豊かで畑も棚田もあるし、人もみんな良い人です。

僕は本職はITで、ここでは「棚田再生プロジェクト」という活動をしているのですが、この二つの仕事がある事でとても良いバランスが取れています。



シンシンさん:僕も務台くんと同じですが、他に挙げるとすれば、農業をやるのにとても環境が良い点です。
朝、庭に出ると、朝露が農作物や植物を潤してくれています。
その自然のサイクルがとても有り難く感じます。


Q.大月の課題

務台さん:沢山ありますが、やはり住んでみないとわからないことばかりです。
まず僕の住んでいる地域でいえば若い人がいません。
50代で若手なんです。
多分、東京からすぐに帰ってこれる利点のせいで、みんな出て行ってしまったのかもしれません。
そうなると街は高齢化していくので、何かいいアイデアがあっても実行できる人がいなくなってしまいます。
常に人手不足を感じますね。

シンシンさん:もうこれもほんと同じ意見なんですが笑。
畑に関して言うと、土地が余りすぎて荒れてしまっています。
そのせいで土砂崩れが起こったり、直接的な被害が起きています。
これも高齢化や人手不足が原因でなかなか管理が行き届いていません。
その土地を代々引き継いでいる人達の想いをしっかりと汲み取った上で、僕らのような移住者や若者が解決していかないといけないと思います。



仲間の通称ザキさんと、田植え完了!!


エコの里での体験内容は?

エコの里では地域おこし協力隊の若者との交流や、貸し農園の見学などを行います。
Web環境がバッチリ整備された環境でのテレワークも体験してみて下さい。

梁川地球自給研究所では、移住者がどうやって田畑を借りたのか、地域とどんな交流を持っているのかなど、実際のリアルな声を聞いていきます。

農業・移住・二拠点居住など、気になるワードをどんどん質疑応答していきたいと思っています。



大月エコの里ってどんなところ?

エコの里 / 美しい富士山や、里山の四季の彩りを楽しめるアグリパーク



ここの敷地は、なんと東京ドーム2個分の広さがあります。

当初は宅地計画があったのですが実現できずに、そのままこの土地ごと大月に寄付されました。
しかし市もこんな広大な土地の活用法に困っていた所、里山保全をする為に、地元の人がNPO団体を立ち上げて活動をはじめました。
そうしてこの場所は、貸し農園やBBQ場、富士山の見える絶景カフェとして、地元の人や首都圏の人、観光客に利用されるようになりました。


絶景カフェで一休み

貸し農園として管理してもらい里山保全を行っていますが、まだまだ土地が余っているので、様々な利用法を検討中のようです。
「貸し農園をどんどん広げてもらって、一緒に里山を守っていきましょう。
そして、ここも依然として人手不足と若手不足に悩んでいるので、何か良いアイデアを募集中です。」
務台さんはそう呼びかけてくれました。



梁川地球自給研究所ってなに?

今一般に出回っている食べ物は安すぎるし、どんな土地でどんな種からどんな栽培方法で育ったのかわからなすぎる、そんなものが溢れかえっています。
現代病となっているアトピーや精神疾患は、食べ物を整えると治っていく事を実体験として知っているシンシンさんは、自給に着目しました。

「自分たちで作れば、上記に挙げた点が解決できる。
そして日本の主要穀物であるお米や豆はこの土地に合っているので作りやすいし、日本人の体にも合っている。」

この活動を始めた当初は、周りの人に呆れられたりもしたようですが、現在、米・豆・小麦を自給して、それらから醤油・味噌などを作っています。



子供達と一緒に味噌作りをしている様子

シンシンさんは、こうやってまず自分の身の回りから始めて行って、最終的には共存協力し合える村のような場所を作りたいというビジョンがあります。

国に頼れなくなっていっている今、巨大なマーケットではなく、小さく無駄なく自立して活動をしていく方が、結果的に税収も上がっていくと、未来の展望も話してくれました。

「安心安全な食べ物は喜んで買ってくれる人がいます。
田舎の応援にもなる。ぜひ買って、できれば自分で作ってみて下さい」
販売も手がけるシンシンさんは、そう熱く語ってくれました。


こんな魅力的な大月市ですが、それぞれ課題を抱えながら活動しています。
前向きに考えていける仲間を募集しています。